男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(ロッテルダム/インドアハード/ATP500)は15日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの錦織圭が世界ランク68位のS・ワウリンカに2-6,6-4,4-6のフルセットで惜しくも敗れ、今季2度目の決勝進出を逃しました。
立ち上がりから持ち前の強打を放ってくるワウリンカに押され気味の錦織は、第2ゲームでいきなりブレークされ劣勢に立たされます。その後もミスを重ねた錦織はさらにブレークを許し、第1セットを落とします。
第2セットは、少し集中力を下げたワウリンカの隙をついていきなりブレークに成功すると勢いに乗り、一気に4-0と突き放します。その後詰め寄られますが、なんとかリードを守り、セットカウント1-1に追いつきます。
迎えたファイナルセットは、両者の持ち味がぶつかる素晴らしい打ち合いになり拮抗します。そして4-5からの錦織のサービスゲームで勝負をかけてきたワウリンカにウィナーを決められ、ついにブレークポイント=マッチポイントを握られると、最後はフォアのリターンに反応できずにゲームセット。錦織は2時間13分で力尽きました。
錦織は試合後「今日のプレーは残念だったけど、今週は全般的にいいテニスができた。この大会は環境に慣れるのに少し時間がかかったし、今日もアップダウンがあったけど、内容は良かったと思う。」と分析していました。
一方、手術後復帰してから初の決勝進出を決めたワウリンカは「あんな手術から復帰した時は辛抱強くなる必要がある。そして徐々に肉体的にもテニス的にも自分のレベルは上がっている。集中して正しいプレーを続けていれば、更に高い場所に戻れると思う。」と手応えを感じている様子でした。
そして、先週と同じ対戦になったもう一方の準決勝では、G・モンフィスが4-6,6-3,6-4でD・メドヴェデフを破り、先週のリベンジを果たしています。
それでは、準決勝のハイライト映像をご覧ください!