男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/レッドクレー/ATP1000)は8日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク144位のD・フェレールは第3シードのA・ズベレフに4-6,1-6のストレートで敗れ、この試合を最後に現役引退となりました。
今大会を最後に引退表明していた37歳のフェレールは、熱のこもったストローク戦を展開し、第4ゲームで先にブレークに成功するも、第7ゲームでブレークバックを許すと、続く第9ゲームもブレークされ第1セットを失います。
第2セットではいきなりブレークを許し主導権を取られます。その中でもフェレールは、持ち前の粘り強いプレーを見せてくれます。しかし、隙の無い安定プレーを見せる昨年の覇者ズベレフに突き放され、ついに1時間10分で力尽きました。
現役生活に幕を下ろした37歳のフェレールは、試合後、「マドリッドと全仏オープンで優勝はできなかった。本当に勝ちたかった大会では優勝できなかった。トロフィーは家にいくつかあるけど、本当に欲しいのは、みんなからの愛だ。本当にありがとう。」とファンに感謝を述べました。
また、ATPの公式サイトには、「本当に感動的な夜だ。体験した人生の大切な時間とは全く別物で、こんなことは予想してなかった。今日のような形で別れを言えるとは思っていなかった。昨年は高いレベルでプレーしようと努めた。明日仕事がある人もいるだろうけど、ここにいるみんなが私を応援してくれて、それだけが心に残っていることだ。絶対に忘れないだろう。」という言葉が掲載されました。
ツアー通算27勝。グランドスラムでは2013年全仏オープンで準優勝。最高世界ランクは3位。という輝かしい結果を残したフェレールは、最後の試合について、「今日の試合だけが、負けても悲しくないものだった。今まで負けた時は、いつも悲しかったが今日は違う。今日は楽しみたかったし、心の底から楽しむことができた。」と語っています。
それでは、フェレールvsズベレフ戦を含む2回戦のハイライト映像をご覧ください!
フェレールの引退セレモニーの映像もどうぞ!
更に、フェレールのスーパーショット集です!