【動画】ナダル、ついに今季クレー初優勝!

 
男子テニスのBNLイタリア国際(ローマ/レッドクレー/ATP1000)は19日、シングルス決勝戦が行われ、第2シードのR・ナダルが第1シードのN・ジョコビッチを6-0,4-6,6-1のフルセットで下し、今季クレーシーズン待望の初優勝を果たしました。

この試合、出だしから快調なプレーを見せるナダルは、1度もブレークチャンスを与えることなくジョコビッチを圧倒し、第1セットを6-0で先取する好スタートを切ります。しかし、第2セットは調子が上向いてきたジョコビッチが奮起し、4本のブレークポイントを凌いで、逆に第10ゲームでブレークに成功し、セットオールとなります。

ファイナルセットに入ると、再び集中力を増したナダルがいきなり第1ゲームでブレークして優位に立ちます。食らいつきたいジョコビッチでしたが、更にギアを上げたナダルがブレークを追加してリードを広げ、2時間25分でゲームセット。ジョコビッチとの54度目の対戦を制し、2連覇と9度目の優勝を飾りました。

この試合で勝利した方が、1968年のオープン化以降で歴代最多の「ATPマスターズ1000」34勝目を挙げることになっていましたが、ナダルがその栄冠を掴みました。

敗れたジョコビッチは、「第2セットは良くなったが、全体的にダイナミックな動きや、攻撃的なプレーが足りなかった。」と振り返り、また、ナダルについて「彼はとても強いトップスピンのボールを打っていた。簡単に方向も変えられる。彼の手首のスナップは素晴らしい。どのサーフェイスでもこなすことができるし、特にクレーでは高い才能を持っている。彼のコート・カバリングはとても素晴らしかった。99パーセントの選手に対してラリーやポイントが取れるショットも、彼には通用しない。今日の彼は強すぎた。」
と称えました。

一方、優勝したナダルは、「何か問題を抱えていたり、痛みがあったり、悪いプレーをした時も文句は言わず、正しい姿勢と正しい顔をする。練習を続けたいという情熱を持って日々コートへ向かう。それがテニス人生を通してやってきたこと。だから、いつも復帰してコートに立てるチャンスを得られる。こうして大切な瞬間がある。今が進み続ける時だ。」と語り、また、クレーコートシーズンを振り返り、「少しずつよくなった。全仏オープン前に、このレベルを到達できてうれしい。だが、今は全仏オープンについて語りたくない。これまでも、それはしなかった。自分にとっては、どの大会も特別な意味があるから。」と、普通の選手とは一味違う、さすがレジェンドというコメントをしていました。

それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!

 

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