【動画】ナダル・ジョコビッチ、頂上決戦へ!

 
男子テニスのBNLイタリア国際(ローマ/レッドクレー/ATP1000)は18日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのR・ナダルが第8シードのS・チチパスを6-3,6-4のストレートで、第1シードのN・ジョコビッチが世界ランク24位のD・シュワルツマンを6-3,6-7,6-3のフルセットでそれぞれ下し、決勝進出を果たしました。

まずは前週のムチュア・マドリッド・オープン準決勝と同じカードとなったナダルvsチチパス。この試合では、クレーコートシーズンでまだ優勝のないナダルが、復調をアピールするかのように軽快なプレーをみせます。立ち上がりからチチパスを左右に振り、追い込まれたところから切り返すナダルらしいショットも飛び出すなど、いきなりブレークして主導権を取ります。そのまま第1セットを先取したナダルは、第2セットに入っても好調をキープ。序盤で早々にブレークし、そのリードを守って1時間42分で前週の雪辱を果たしました。

ナダルは試合後「自分にとって大切な勝利。彼をストレートで破ったのは、とても前向きになれる結果だ。更に良いことは、日を追うごとに、どんどんプレーが良くなっていることだ。それが自分にとって最も大事なこと。」と決勝を前に手応えを得ている様子でした。

一方のチチパスは「先週とコートが違い、球が遅かったから、それが彼を助けたのだと思う。彼らしいプレーをし、戦術を実行できる時間があった。マドリッドは標高が高くて球が速かった。今日のショットは先週のものと変わりないと思うが、球足が遅く、彼にパッシングショットを打たせる時間を与えた。自分は若干ショットをコントロールできていない気がした。でもナダルは先週とほとんど同じか、少しだけいいプレーをしていた。違いは、ほんの些細なものだったと思う。」とコメントしています。

そしてジョコビッチvsシュワルツマン。第1セットはジョコビッチらしい安定プレーでシュワルツマンにチャンスを与えず先取します。第2セットは逆にパフォーマンスを上げてきたシュワルツマンが応戦してセットを取り返しますが、ファイナルセットでは再びジョコビッチが貫録を見せて粘るシュワルツマンを退けました。

ジョコビッチは決勝に向けて「ナダルは間違いなく最高のライバルだ。彼とは何度も対戦している。試合は毎回均衡している。毎回究極の挑戦になる。」とコメント。また、試合時間の長さについて聞かれ、「私が今大会ナダルよりも長い時間プレーをしているのは間違いないが、同時に、決勝進出できたことは大きな成功でもある。このような状況は初めてではないし、気持ち的には問題ない。明日へ向けて回復に努める。」と語っています。

両者は54度目の対戦で、ジョコビッチの28勝25敗。今年の全豪オープン決勝ではジョコビッチがナダルをストレートで下しています。ナダルが勝てば2連覇と9度目の優勝、ジョコビッチが勝てば4年ぶり5度目の優勝となります。

それでは準決勝のハイライト映像をご覧ください!