テニスの全仏オープン(パリ/レッドクレー/グランドスラム)は大会3日目の28日、男女シングルス1回戦が行われ、日本人選手4人が登場しました。
まずは日本人選手としてグランドスラム史上初の第1シードで挑む大坂なおみは、世界ランク92位のA・カロリーナ・シュミエドロワと対戦し、0-6,7-6,6-1の大逆転で辛くも勝利。苦しみながらも初戦突破を果たしました。
試合後の会見で「人生で1番緊張した試合だった。」と話した大坂は、立ち上がりからミスを連発し、第1セットは1ゲームも取ることができずに落とします。第2セットは序盤リードするものの終盤で逆転され、第10、第12ゲームではシュミエドロワがサービングフォーマッチを迎えるという大ピンチとなります。しかし、ここで女王の意地を見せた大坂は、その大ピンチを凌いでタイブレークを制し、このセットを奪います。追いついた大坂はその勢いでファイナルセットではシュミエドロワを圧倒。1時間54分で初戦を突破しました。
試合後大坂は「私はロジカルな人間ではない。グランドスラムで初めての第1シードだったから、今日の試合は絶対に勝ちたかった。これが緊張した理由だと思う。自分にとって変な感じだった。いつもは緊張せず、試合を通して落ち着けているが、今日はコートにボールを入れられなかった。でも最終的に勝てたからよかったと思う。」と感想を語りました。
次に、世界ランク72位の西岡良仁は、同66位のM・マクドナルドを6-7,6-0,4-6,6-2,6-3のフルセットで下して、嬉しい全仏オープン初白星を挙げました。「チャンスがありながらなかなか取れず、リードされてセットを落としていた。だが、取るところをとれば絶対勝てると思っていたので、展開的には嫌なところはあったが、気持ちがブレることはなかった。」と、自己分析していました。
そして、世界ランク238位の奈良くるみは、同105位のD・ヤクポビッチを7-5,5-7,6-3のフルセットで破って、2日がかり計2時間43分の熱戦を制しました。2年ぶり5度目の初戦突破を果たした奈良は「昨日は体力的に厳しかったので、順延になってくれて運が味方してくれた。今日は少し自分の思うようなプレーができなかったが、2日間頑張ることができた。」と試合を振り返りました。
最後に、世界ランク103位のダニエル太郎は第14シードのG・モンフィス(フランス)に0-6,4-6,1-6のストレートで敗れ、初戦敗退となりました。「彼のプレースタイルは普通の選手と全然違うので、そこが1番苦労した。守備的なボールが多くて、それをもっと強く返した方がいいのか、冷静につなげた方がいいのか、バランスがわからないことがあった。彼はよくコート内で変な態度を取ったりすることがあるが、今日の彼は集中していた。」と語っています。
それでは、大坂とダニエルのマッチハイライトをご覧ください!