【動画】錦織、大坂が勝ち進む!西岡はデルポトロに惜敗!

 
テニスの全仏オープン(パリ/レッドクレー/グランドスラム)は28、29日、男女シングルス2回戦が行われ、日本人選手4人が登場しました。

まずは、第7シードの錦織圭が世界ランク82位のJW・ツォンガを4-6,6-4,6-4,6-4の逆転で破り、5年連続6度目の3回戦進出を果たしました。

第1セットを落とした錦織でしたが、第2セット以降は攻撃的なプレーで主導権を握り、第2、第3セットを連取。第4セットは先にブレークされて0-3となるも、すぐにブレークバックに成功すると勢いに乗り、怒涛の6ゲーム連取。一気に勝負を決め、2015年準々決勝でフルセットの末敗れた雪辱を果たしました。

試合後のインタビューでは、「普通は2回戦で当たる相手ではないので、タフな試合だった。特に第4セットで0-3からブレークバックできて追いつけたのがすごく大きかった。」と振り返りました。

次に、日本人選手としてグランドスラム史上初の第1シードで挑む大坂なおみは、世界ランク43位のV・アザレンカを4-6,7-5,6-3の逆転で破り、苦しみながらも2年連続3度目の3回戦進出を果たしました。

試合後の会見で大坂は「第1セットは混乱していた。後半は少し巻き返したが、アザレンカが私を圧倒していた。私はポジティブに続ける方法を探していた。第2セットはスコアすら見ていなかった。ただ1ポイント1ポイント取ることだけに集中していた。今日の試合は自分が悪いと感じなかったが、アザレンカが素晴らしいプレーをしていた。今日は1回戦よりいいプレーができたと思う。」と試合の感想を語りました。

そして、予選から勝ち上がり1回戦を突破する活躍を見せている世界ランク238位の奈良くるみは、第10シードのS・ウィリアムズに3-6,2-6のストレートで敗れ、大会初の3回戦進出とはなりませんでした。

奈良は会見で「彼女のショット自体には怖さをあまり感じなかったが、リターンだったり、こちらのボールが浅くなると、すぐ前に入ってきて打ってきていた。」と4大大会23勝を誇るセリーナの印象を語り、また、「予選を勝ち上がって、1回戦に勝てたという結果に関しては、今の自分のベストを尽くせたと思う。そういう意味では、また頑張っていけば上のレベルに戻ることができる実感を得た。ランキングを落としてしんどい気持ちの時もあるが、『もう少しできる』と思えたので、前向きに捉えられる1週間だった。」と手応えも語りました。

最後に、世界ランク72位の西岡良仁は、第8シードのJ・M・デル=ポトロに7-5,4-6,2-6,7-6,2-6のフルセットで敗れ、大会初の3回戦進出とはなりませんでした。

セットカウント1-2からの第4セットでは、西岡らしい粘りとガッツあふれるプレーで追いつきましたが、ファイナルセット第4ゲームで先にブレークされると失速。3時間半を超える死闘の末に力尽きました。

西岡に勝利したデルポトロは、「タフな相手だった。彼のフィジカルは素晴らしい。とても素早く、ベースラインからも安定している。バックハンドもフォアハンドも、とてもいい。」と西岡を称賛していました。

それでは、錦織、大坂、奈良の試合のハイライトと、西岡デルポトロ戦のラストポイントの映像をご覧ください!