テニスの全仏オープン(パリ/レッドクレー/グランドスラム)は1日、女子シングルス3回戦が行われ、第1シードの大坂なおみが世界ランク42位のK・シニアコバに4-6,2-6のストレートで敗れ、ベスト16進出を逃しました。
序盤からリターンエースを決めるなど、持ち前の攻撃的プレーを展開した大坂でしたが、第9ゲームでミスを重ねて先にブレークを許してしまいます。続く第10ゲームでは0-40とトリプルブレークポイントの大チャンスを迎えるも、シニアコバの積極果敢なプレーに押されてこのチャンスを逃し、第1セットを先取されます。
嫌な流れを断ち切りたい大坂でしたが、第2セットではシニアコバが更に勢いに乗り、またも先にブレークされると、さらにブレークを追加され万事休す。大坂は試合を通して1度もブレークを奪うことができずに1時間17分で力尽き、グランドスラム3大会連続優勝の夢は露と消えました。
大会初のベスト16進出とはならなかった大坂は、試合後の会見で「普段はとてもリラックスできて楽しめているが、この大会はいつも緊張していたような感じだった。これまでも全仏オープンでプレーしているが、こんな状況は初めてだった。最高に幸せな時間ではなかった。」とプレッシャーを感じていたことを明かしました。
そして、第7シードの錦織圭は、第31シードのL・ジェレを6-4,6-7,6-3,4-6,8-6のフルセットで破り、辛くも5年連続6度目のベスト16進出を果たしました。
序盤好調の錦織は第1セットを先取し、第2セットも4-1とリード。楽勝ムードが漂いますが、ここから追いつかれて第2セットを失うと、もつれた試合展開になってしまい、勝負はファイナルセットに突入します。
このセットでは序盤でブレークされてゲームカウント0-3と崖っぷちに立たされますが、ファイナルセットにめっぽう強い錦織は、勝負所でミスを連発するジェレに追いつき、さらに第13・第14ゲームを連取して、4時間26分の激戦を制しました。
試合後の会見で錦織は「今日のような試合は、『諦めない』という気持ちが大切。その気持ちが本当に大きな力になったと思う。」と語りました。
それでは、大坂vsシニアコバのハイライト映像をご覧ください!
錦織戦の動画はないのですが、代わりに、こちらも5セットの死闘となった、ワウリンカvsチチパスのハイライト映像をご覧ください!