テニスの全仏オープン(パリ/レッドクレー/グランドスラム)は3日、男子シングルス4回戦が行われ、第7シードの錦織圭が世界ランク38位のB・ペールとの2日がかりの死闘を6-2,6-7,6-2,6-7,7-5のフルセットで制し、2年ぶり3度目のベスト8進出を果たしました。
この試合は2日に行われましたが、錦織からセットカウント2-1の時点で日没順延となり、3日に再開しました。再開後の第4セットは、序盤リードされ劣勢に立たされながらも追いついてタイブレークにもちこみ、マッチポイントもありましたが、地元の大応援団に支えられたペールが好プレーをみせ、セットオールに追いつかれます。
迎えたファイナルセットも先にブレークされて1-4とリードを許し、窮地に立たされます。そして第9ゲームでは3-5でペールのサービング・フォー・ザ・マッチを迎えます。
しかし、ファイナルセットで無類の力を発揮する錦織がここから驚異の反撃。ゲームカウント5-5に追いつくと第11・第12ゲームを連取し、2日がかりの死闘に終止符を打ちました。
試合後にカメラのレンズに恒例のサインをするかと思いきや「チョレイ」と書いた錦織は、会見で「気分的に『チョレイ』だった。本当は、(卓球選手の)張本くんの1番いい時のガッツポーズみたいのなのをしたかったが、全く元気がなくできなかった。」と明かした。
また、この2日を振り返り、「フレッシュな状態ではなく、足は思ったように動いてくれなかった。ディフェンスの時に100パーセント足が動いてくれなかった。攻撃の面でも、ちょっと攻め切れないところがあった。」と語りました。
一方敗れたペールは、勝利まであと1歩だったことについて、「ファイナルセットでサービング・フォー・ザ・マッチがあったが、試合を決めるのは簡単ではない。第4セットのタイブレークでは、普段彼はあのような場面で強いはずだが、タイブレークで2・3回ダブルフォルトをしていた。圭も同じだったと思う。」と、緊張していたことを明かしました。
また、「素晴らしい選手である圭に勝てたかもしれない試合だったので、もちろん精神的に辛い。試合に負けて、とても悲しい。でも今週私がやってきたことには、うれしいと感じている。」と語っています。
錦織は次の準々決勝で、全仏オープン初の4強進出をかけて、赤土の王者、R・ナダルと対戦します。
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