7月1日、ついにウィンブルドンが開幕しました。そして、1日目から多くのアップセットが起こっています。
まず女子第2シードの大坂なおみは、世界ランク39位のY・プチンセワに6-7,2-6のストレートで敗れ、初戦で姿を消すこととなりました。プチンセワには前哨戦でも敗れ、過去2連敗中だったものの、この大舞台では力を見せつけてくれるだろうという予想でした。しかし、大坂対策万全で挑んできたプチンセワに前後左右に揺さぶられ、無念の初戦敗退となってしまいました。これで、対プチンセワも3連敗となりました。
試合後大坂は、「今日は、もっといいプレーができたはずと感じる。練習は全く悪くなかったが、試合では何が起こるか分からない。私にとって大切なのは、ただ楽しむこと。楽しみ方や、プレッシャーを振り払う方法とかを学ぶような感じ。ここから方法を見つけられたらと願っている。」と、心の葛藤を垣間見せました。その後「もうあがっていい?今にも泣きそう」と口にし、退席しました。
その大坂について錦織もコメント。「僕より、はるかにプレッシャーがあると思う。1位を守るプレッシャーは計り知れない。あまり考えないでほしい。自分が今やるべきことに集中してほしい。テニス的には100パーセント1位の実力は持っているし、気にせずやってもらいたいです。」と大坂を擁護しました。
一方、勝利したプチンセワは「大坂対策の秘訣は教えられないけど、彼女に、できるだけ気持ちよくプレーさせないように努めた。彼女はたくさん走ることがあまり好きではないと思う。彼女は、今までの2試合よりも強打し、より攻撃的なプレーをしてきた。ウィナーも多く取っていた。でも私は、ひたすら耐えることを貫いた。集中力を高く保つことができた。それがチームで決めたことだし、第1セットを逆転して取れた理由だと思う。」と振り返りました。
そしてその他の試合では、15歳で世界ランク313位のC・ガウフが元世界ランク1位のV・ウィリアムズを6-4,6-4のストレートで破り、グランドスラム初勝利を挙げました。同じアメリカのレジェンドに勝利したガウフは「こんなことが起こるなんて想像もしていなかった。夢のようなドローだったから、勝ち上がれたことは、ただただスーパーハッピー。彼女は本当に素晴らしかった。何度か彼女と会ったけど、いつも素晴らしい人だった。彼女は多くの人に影響を与えた。今日は『本当に感謝している』とだけ伝えた。以前は彼女に話をする勇気がなかった。」と語りました。
それでは、大坂vsプチンセワと、V・ウィリアムズvsガウフのハイライト映像をご覧ください!
また、男子では、第6シードのA・ズベレフと第7シードのS・チチパスが初戦で敗れました。
そちらの映像もどうぞ!