テニスのウィンブルドンは13日、女子シングルス決勝戦が行われ、第7シードのS・ハレプが第11シードのS・ウィリアムズを6-2,6-2のストレートで破って初優勝を果たしました。ルーマニア勢では男女を通じてウィンブルドン初制覇の快挙となりました。
決勝戦、立ち上がりからエンジン全開のハレプは、エンジンがかからないセリーナからミスを誘い出して第1ゲームでいきなりブレークに成功。その勢いをそのままに、第3ゲームでもセリーナのサービスゲームを破ったハレプが主導権を握り、このセットを先取します。
第2セットに入ってもハレプの素晴らしいプレーが継続。攻守に冴えわたり、セリーナに調子をださせません。そしてこのセットも第5ゲームで先にブレークすると、第7ゲームで連続ブレークに成功して勝負あり。わずか56分で完勝し、2018年の全仏オープンに続いてグランドスラム2勝目を挙げました。
試合後のオンコートインタビューでハレプは「最高。とても特別な瞬間。今日のことは一生忘れない。」と喜びを語りました。一方のセリーナは「彼女は、すごいプレーをした。彼女を称える。今日は思うようなプレーができなかったが、皆さんの前でプレーできることが大きな喜び。」と語りました。
また、試合後の会見でハレプは「アグレッシブにプレーしなければならないと思っていた。リードしても挽回させないようにしなければいけなかった。なぜなら、彼女は、とてもパワフルで強いから。彼女はどんな瞬間でも、対応するやり方を知っている。だから辛抱しなければならないし、それがうまくできた。今日の試合は人生で最高の試合。」と喜びを語りました。
敗れたセリーナは、産後初のタイトル獲得と、マーガレット・スミス・コートに並ぶ歴代最多タイのグランドスラム24勝目は、次回以降に持ち越しとなりました。
そして、ジュニアの男子シングルス決勝が14日に行われ、第8シードの望月慎太郎がC・ヒメノ・ヴァレロを6-3,6-2のストレートで破り、グランドスラムジュニアのシングルスで日本男子初の優勝を果たす快挙を成し遂げました。
試合後の会見で、16歳の望月は「自分はシャイ。あまりにも(決勝の舞台だったコート1に)たくさんの人がいて、少し緊張した。でも試合をしている時は、観客のことは気にせずに、自分自身のテニスに集中できた。」とメンタル面の強さを垣間見せました。
大会期間中に錦織が望月についても話しており、「将来が楽しみな選手。同じIMGで一緒にやっている。プレーが魅力的。パワーだけに頼らず、色んな方面からプレーできる選手。」と称賛していました。今後が非常に楽しみです。
それでは、女子決勝のハイライト映像と、ジュニア決勝のマッチポイントの映像をご覧ください!
男子ダブルス決勝、第2シードのJ・S・キャバル/ R・ファラ組が第11シードのN・マウー/ E・ロジェ=ヴァセラン組を6-7,7-6,7-6,6-7,6-3という5時間の死闘の末破り、コロンビア人初のグランドスラム大会男子ダブルス優勝の快挙を成し遂げました。その試合のハイライトもどうぞ!