男子テニスのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール/ハード/ATP1000)は11日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードのR・ナダルが第8シードのD・メドヴェデフを6-3,6-0のストレートで破り、2年連続5度目の優勝を果たしました。
この試合、立ち上がりから快調にとばすナダルは、序盤でブレークして主導権を握り優位に立ちます。そしてそのリードを守って第1セットを先取すると、更に勢いに乗って、第2セットではいきなりブレークに成功。その後は1度もブレークチャンスを与えることなくメドヴェデフを圧倒。僅か1時間10分で試合を決め、今季3勝目、キャリア通算83勝目を挙げました。
グランドスラムに次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で歴代1位の勝利数を誇るナダル。この優勝で35勝目となり、その自身の記録を更新しました。
ナダルは試合後、「第1セットの第1ゲームで良いプレーができた。彼にブレークポイントを握られたが、良いプレーでしのぎ、そのゲームをキープすることができた。以降はいろんなことがうまくいった。スライスも効果的だった。高いボールも使って、それからダウンザラインへ方向を変えた。頭を使ったプレーができていた。安定感もあった。今大会で最高の試合ができたと思う。」と決勝戦を振り返りました。
また、「彼は素晴らしいテニスをしていた。長いラリーが何度もあった。彼はここまで、とても良いプレーをしていた。ただ彼はこの数週間で多くの試合をこなしていた。だが私は違った。この試合までハードコートでは、わずか3試合しかしていなかった。(体力面で有利だった)」とメドヴェデフを気遣いました。
一方、敗れたメドヴェデフは「ATPマスターズ1000」初優勝とはなりませんでしたが、12日発表の世界ランキングで、自己最高の8位へ浮上することが決まっています。
それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!
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