【動画】西岡良仁が「自分のヒーロー」錦織を破る!

 

男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ/ハード/ATP1000)は14日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク77位の西岡良仁が同5位で第6シードの錦織圭を7-6,6-4のストレートで破り、ベスト16進出を果たしました。

初顔合わせだったこの試合。ジュニア時代からの憧れの存在・錦織に対し、全力を尽くそうと決めて臨んだ西岡は、立ち上がりからキレのあるプレーを見せます。序盤ピリッとしない錦織に対し、先にブレークに成功して主導権を取ります。5-4のサービングフォーセットでは、錦織が意地をみせてブレークバックしますが、タイブレークでは押し気味に進めていた西岡が上回り、第1セットを先取します。

第2セットは錦織が先にブレークして、エンジン全開かと思われましたが、今日の錦織は良いプレーを続けることができません。西岡は第8ゲームをブレークして追いつくと、第10ゲームでもブレークに成功。最後は錦織のバックハンドが大きくアウトしてゲームセット。1時間39分で、西岡が金星を挙げました。

西岡は試合後、「彼は日本テニス界のヒーローだから、一緒にプレーすることをとても楽しみにしていた。昨日は眠れなかった。僕がジュニアの頃に彼を見て、多くを学んだ。自分のヒーローに全力を尽くしてぶつかろうと思っていた。」「今日は勝ててとても幸せだけど、1番うれしいのは彼と試合ができたこと。僕らは何度も一緒に練習している。彼と練習する時は、いつも緊張していた。でも今日はもっと緊張した。」とコメント。また「みんなが何を言っているのか見たいから、明日の朝のニュースをチェックする。僕にたくさんのスポットライトが当たっているといいな。日本のテニスは錦織圭と大坂なおみだけが有名で、それを変えたい。今日の試合で、ファンたちが僕を見てくれていることを願う。」ともコメントしました。

23歳の西岡は「今の感覚は、とてもいい。いけるところまでいけるチャンスがある。もっとランキングを上げたい。体は少し疲れているけど、そんなことを言っている場合ではない。これからも全力を尽くします。」と意気込みも語っています。

次戦は、マスターズ初の8強入りをかけて、世界ランク38位のA・デミノーと対戦します。

それでは、この試合を含む、大会3日目のハイライト映像をご覧ください!