男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ/ハード/ATP1000)は17日、シングルス準決勝が行われ、2連覇を狙った第1シードのN・ジョコビッチは第9シードのD・メドヴェデフに6-3,3-6,3-6の逆転で敗れ、決勝進出を逃しました。
昨年のこの大会で初優勝を飾り、史上初となる「ATP1000」全9大会制覇の『ゴールデン・マスターズ』を達成したジョコビッチでしたが、この日はメドヴェデフに16本のサービスエースを献上するなどリターンゲームで苦しみ、第3セットでは1度もブレークポイントを掴むことができずに、1時間42分で敗れました。
一方、勝利したメドヴェデフは、これでジョコビッチに対して2連勝。通算2勝3敗としています。また「ATP500 ワシントン」「ATP1000 モントリオール」に続き、驚異の3週連続決勝進出を果たしました。
そして、もう1つの準決勝では、第16シードのD・ゴファンが世界ランク56位のR・ガスケを6-3,6-4のストレートで破り、グランドスラムに次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初の決勝進出を果たしました。
前日の準々決勝では、西岡良仁の棄権によりプレーをしていなかったゴファンは、「昨日は残念ながら西岡がプレーできなかったが、1日休みのようなものだったので、今日はとてもフレッシュな気持ちで戦えた。ラッキーだった。なんとかいいテニスをすることができたし、感情をコントロールすることもできた。」と語り、また「シンシナティは大好きな大会だし、これまでの数年間もベストのテニスができていた。初めてマスターズ1000の決勝へ進めて、本当に嬉しい。最高の瞬間。」と喜びも語りました。
これで、決勝戦は第9シードのD・メドヴェデフvs第16シードのD・ゴファンとなりました。どちらが勝っても、ATPマスターズ1000初優勝となります。
それでは、準決勝のハイライト映像をご覧ください!
また、錦織を破った西岡は、次の試合も世界ランク38位のA・デ ミノーを7-5,6-4のストレートで破り、ATPマスターズ1000で自身初のベスト8進出を果たしましたが、準々決勝は体調不良で棄権しました。西岡は「アップまでは元気でしたが、昼食でサンドウィッチを食べた後直ぐに嘔吐と下痢が止まらなくなり、どうしようもなく点滴を2リットル入れてもらって少し良くなりました。」と状況を明かしました。また、今後について「まだまだ僕は上に行きます。沢山の経験が出来たのでまた一段階強くなったと思います。全米オープンでまた頑張ります。」と意気込みも語っています。