テニスの全米オープン(ニューヨーク/ハード/グランドスラム)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、第7シードの錦織圭は世界ランク38位のA・デ ミノーに2-6,4-6,6-2,3-6で敗れ、2年連続5度目のベスト16進出とはなりませんでした。
この試合、立ち上がりピリッとしない錦織は、第1ゲームでいきなりブレークを許すと、第3ゲームでも連続ブレークされ、主導権を握られます。1度はブレークバックするものの流れは変わらず、このセットを先取されます。第2セットに入ってもギアを上げることが出来ない錦織は、またも第1ゲームでブレークを許す苦しい展開に。第8ゲームで良い形でブレークバックし、追いついて流れを引き寄せたかと思われましたが勢いは続かず、すぐにまたブレークされて、2セットダウンとなってしまいます。
第3セットは若干勢いが落ちたデミノーから先にブレークを奪ってリードし、セットを取り返しますが、第4セットでは、3回のブレークを許すなど、結局最後まで自分のプレーができなかった錦織は、2時間50分での敗戦となりました。
試合後錦織は「彼が、とてもいいテニスをしていた。サービスもよかったし、バックハンドも強かった。特に驚いたのはディフェンスの球の質で、追い込んでも深い球を返してきた。自分の想像を上回るプレーだった。」と称賛しました。
自分のことについては、「ここに来る前の準備は良かった。いい練習もできていて、自信もあった。だが今日は粘り強いプレーができなかった。サーブも最高ではなかったので、サービスゲームを簡単に取れることがあまりなく、リターンゲームで余裕が出てこなかった。とにかくミスが多すぎた。辛い内容だった。」と語りました。
しかし、最後には「この負けをプラスにできるように練習し、楽天オープンまでに調子を整えたいと思う。」と次戦の地元大会に気持ちを向けていました。
他の試合では、圧巻だったのは第3シードのR・フェデラー。世界ランク58位のD・エヴァンスを6-2,6-2,6-1で圧倒。僅か1時間20分で16強入りを決めました。「ここ数試合は、とてもいい感覚。」と語っています。
また、グランドスラムでの上位進出を目論み、調子とランキングを上げてきている第23シードのS・ワウリンカは、世界ランク135位のP・ロレンジを6-4,7-6,7-6で破って3年ぶり9度目のベスト16進出。24本のサービスエースと64本のウィナーを放ったワウリンカは「コートでは良い試合ができた。本当に幸せだ。」と語りました。次戦はジョコビッチとの対戦です。
それでは、錦織、フェデラー、ワウリンカの3回戦ハイライト映像をご覧ください!