テニスの全米オープン(ニューヨーク/ハード/グランドスラム)は6日、男子シングルス準決勝2試合が行われました。
まず、第5シードのD・メドヴェデフが世界ランク78位のG・ディミトロフを7-6,6-4,6-3のストレートで破り、グランドスラムで初めての決勝進出を果たしました。全米オープンでロシア人男子が決勝へ進出するのは、2000年に優勝したマラト・サフィン氏以来19年ぶりのことになります。
この試合、第1セットを苦しみながらもタイブレークの末に先取したメドヴェデフが流れを掴みます。第2セットでは勝負所の第9・第10ゲームで熱のこもったラリー戦をものにして連取し王手をかけ、第3セットは序盤でブレークに成功するとそのリードを守り、2時間38分で勝利を決めました。
試合後の会見で「第1セットはディミトロフの方がいいプレーをしていたと思う。第1セットを取れてラッキーだった。お陰でその後は完全に変わった。あとの2セットは僕のプレーが彼を上回っていた。レベルはすごく高かったと思う。」と試合を振り返り、また「グランドスラムは精神的にとても大変。以前の自分は、それを乗り越えられなかった。今までは4回戦が最高成績で、前までは5セットを戦うのが辛かった。でも今週は全てがうまく機能している。これは自分のメンタルがいい証拠で、身体的にも順調。」とグランドスラム初制覇へ向けて意気込んでいました。
そしてもう一方は、第2シードのR・ナダルが第24シードのM・ベレッティーニを7-6,6-4,6-1のストレートで破り、2年ぶり5度目の決勝進出を果たしました。
第1セット、ナダルはタイブレークでベレッティーニに2本のセットポイントを握られるも、そこから怒涛の4ポイントを連取して第1セットを先取すると、流れはナダルに傾きます。第2セットは第7ゲームでナダルが先にブレークして2セット連取。これで完全にペースを握ったナダルは、第3セット、第1・第5・第7ゲームでブレークに成功。2時間35分でベレッティーニを退け、2017年以来4度目の優勝に王手をかけた。
第1セット、セットポイントを握られながらも逆転したことについて聞かれたナダルは、「とにかく集中力を保つこと。そして次のポイントに集中することが大切で、それを実行しようとした。でも、結果はどうなるかわからない。今日はたまたまラッキーだった。」と謙遜していました。またベレッティーニについて、「彼は若いし本当に素晴らしい選手。将来が非常に楽しみ。」と賞賛しました。
それでは、準決勝のハイライト映像をご覧ください!