男子テニスの楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオン シップス2019(東京/ハード/ATP500)は30日、シングルス1回戦が行われ、日本人3選手が登場しました。
まず、世界ランク77位の西岡良仁が同62位のJ・ソウサを7-5,6-3のストレートで破り、大会初勝利を挙げました。
錦織が欠場ということで少しプレッシャーがあったという西岡。第1セットは第9ゲームで先にブレークされる苦しい展開になりますが、持ち前の集中力と粘りを見せて、すぐにブレークバックに成功すると、勝負所の第12ゲームでもブレークし、このセットを逆転で奪います。勢いに乗った西岡は、第2セットでは先にブレークに成功。そのリードを守って、楽天オープン初勝利を飾りました。
試合後のオンコートインタビューで西岡は、「結構なプレッシャーでしたが、初めて1回戦を突破できて、本当に嬉しいです。序盤、お互いに均衡した状態から彼にチャンスが行き、少し苦しい流れでしたが、そこからなんとか耐えてチャンスを見つけ、生かすことができました。最終的には自分のペースに持ち込むことができたので、良い試合だったと思います。」と試合を振り返りました。
次に、世界ランク133位の添田豪が同37位のJ・シュトルフを4-6,7-6,6-3の逆転で下し、こちらも楽天オープン初勝利を挙げました。
添田は第1セット失いますが、第2セット以降、ファーストサーブからのポイント獲得率87%を叩き出すなど、安定したサービスゲームでシュトルフにチャンスを与えず、2時間15分で逆転勝ちを収めました。
試合後の会見では「ここ2、3年は自分の中でも遠い大会でした。だからこそ『勝つのは今年しかない』という思いもありました。今回は本当に勝ちたかった。技術的にもよく臨めたし、精神的にも焦らず自信を持ってやろうと決めていました。終盤になって、それが実を結んだと思います」と喜びを語りました。
最後に、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク126位の杉田祐一は第6シードのM・チリッチに4-6,4-6のストレートで敗れ、2年ぶり2度目の初戦突破とはなりませんでした。
4年連続8度目の同大会出場となった杉田は、第9ゲームで唯一与えたブレークチャンスをチリッチに決められ第1セットを落とすと、第2セットでも第9ゲームでブレークを許し、初対戦となったチリッチに1時間14分で敗れました。
杉田は試合後の会見で、チリッチとは20代前半にトレーニングをしていた仲だったと明かし「一言で表すなら真面目な人という感じです。サービスに自信があって、1ブレークすればいいと割り切ってプレーしてくる。リズムも取りづらいので、僕のようなラリーでリズムを作りだしていくタイプは難しいです。」と語りました。
それでは、この3試合のハイライト映像をご覧ください!