男子テニスのチャイナ・オープン（北京/ハード/ＡＴＰ５００）は６日、シングルス決勝戦が行われ、第１シードのＤ・ティームが第３シードのＳ・チチパスを３-６,６-４,６-１の逆転で破り、大会初優勝を果たしました。

決勝戦、両者序盤から激しい攻防を見せ、見所満載の拮抗した展開となります。第１セットを先取したチチパスは、第２セットも勝負所の第９ゲームでブレークポイントを掴みましたが、それを逃すと流れがティームに傾き、次のゲームをティームがブレーク。ワンセットオールとなります。勝負の行方はファイナルセットに持ち越され、一進一退の攻防になるのかと思われましたが、第２セットの悪い流れを少し引きずってしまったのか、チチパスが精彩を欠き、ティームが連続でブレークに成功。一方的な展開になり、２時間１１分で試合終了となりました。

優勝したティームは試合後の会見で「この大会のレベルはとても高く、出場選手も強い選手ばかりだった。チャンピオンとしてここにいるのは、とてもうれしい。今日の試合は人生のベストマッチの１つだから、最高の気分。確実に最大のタイトルの１つだ。」と喜びを語りました。

また、ティームはこの大会の成績により、ＮｉｔｔｏＡＴＰファイナルズ（イギリス/ロンドン/インドアハード）への出場権を獲得しました。

一方敗れたチチパスは「第２セットの第９ゲームではブレークまで１ポイントだった。取っていればサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップだったが、そんな時に彼はサーブ・アンド・ボレーをしてきた。彼は賢いプレーをし、私は間違ったプレーをしてしまった。本当にもう少しだった。」と肩を落としましたが、同時に「自分にとって久しぶりにいい大会だった。今週は集中力を維持する必要があり、自分自身のことをあまり考えないようにしていた。これからも大会は続く。これからも安定したプレーができることを証明したい。」と前を向いていました。

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