男子テニスのロレックス・上海マスターズ(中国/ハード/ATP1000)は11日、シングルス準々決勝が行われ、第6シードのS・チチパスが第1シードのN・ジョコビッチを3-6,7-5,6-3の逆転で、そして第5シードのA・ズベレフが第2シードのR・フェデラーを6-3,6-7,6-3でそれぞれ下し、ベスト4進出を果たしました。
まず、2時間2分で勝利して最終戦のNittoATPファイナルズ(イギリス/ロンドン/インドアハード)への初出場を決めたチチパスは、「ジョコビッチとの試合は精神的にとても難しい。1歩1歩進んで行くという感じだった。未来のことを深く考えないようにし、目の前に集中した。それが大きな助けになった。この勝利は、とても大きい。これは私のテニスをよくしてくれるだろう。そして明日はまた新しい挑戦。新鮮な気持ちで新たなステファノスがベストなテニスをして、スマートな試合運びを見せられるように頑張りたい。」と喜びと意気込みを語りました。
一方敗れたジョコビッチは「彼はサービスを軸にラリーの1球目からとても攻撃的だった。私は守り切ることができなかった。十分な時間を与えてしまった。彼は勝者にふさわしい。」とチチパスを称賛しました。
また、第2セットでズベレフに5本のマッチポイントを握られるも、ピンチをしのいでセットカウント1-1に追いつくというドラマを見せたフェデラーでしたが、悪い流れを断ち切って第3セットで素晴らしいプレーをみせたズベレフに屈し、力尽きました。
準決勝に進出した残りの2人は、4シードのD・ティームを7-6,6-4のストレートで破り、ATPマスターズ1000で初のベスト4進出を果たした第11シードのM・ベレッティーニと、第10シードのF・フォニーニを6-3,7-6で破った第3シードのD・メドヴェデフです。
ビッグ3の2人が敗れ、一躍優勝候補の筆頭となったメドヴェデフは「毎日向上していきたい。それがトップになる方法だと思う。今、私のポジションにいてもなお、落ち着いていることはできない。もっといい選手になりたい。毎日プレーを向上させたい。だから過去を振り返っている時間なんかないし、今を生きて前だけを見ている。」と語っています。
それでは、準々決勝のハイライト映像をご覧ください!