女子テニスの資生堂WTAファイナルズ・深セン(中国/インドアハード)は3日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードのA・バーティが第8シードのE・スイトリナを6-4,6-3のストレートで破り、初の優勝を果たしました。
ファイナルズ2連覇を狙う、ファイナルズと相性の良いスイトリナと、第1シードとはいえ、過去0勝5敗とスイトリナに滅法相性が悪いバーティが相まみえた決勝戦。スイトリナ有利かと思われましたが、バーティは「過去は関係ない」と言わんばかりのプレーを見せ、第1セットを先取すると、第2セットも先にブレークは許すものの、その後3回連続でブレークに成功し、1時間26分で勝利を決めました。
今年最後のこのタイトルは、今季4勝目、ツアー7勝目となりました。23歳のバーティは今季、6月の全仏オープンでグランドスラム初制覇を成し遂げて世界ランク1位の座を手にし、このWTAファイナルズ優勝で、オーストラリア人の女子で初となる年間最終世界ランク1位に輝きました。
また、男女を通した個人のスポーツにおいての歴史上もっとも高額な賞金である、442万ドル(約4億8000万円)を獲得しました。
様々な偉業を成し遂げたバーティは、WTAの公式サイト上で、次のようにコメントしています。
「私と同じ状況の人がいないと思えるこの瞬間はとても独特。これはとても恐ろしいことでもあり、ワクワクすることでもある。この気持ちを感じて伝えるために、私は人生全てを捧げて努力してきた。そして毎日新しい挑戦や楽しいことがあった。」
「今年はとても多くのことがあった年で、人生で最もエキサイティングな年だった。今後はリラックスして、今までの大きな出来事を振り返ったりすると思う。」
「今年は精神的にも人としてもテニス選手としても成長できたと思う。『コート外の生活』と『テニス』の切り替えがうまくなったと思う。家族は私を愛してくれ、サポートしてくれる。もし明日テニスができなくなっても、後悔は全くない。過去に全く未練がなく、毎日その日を大切にしている。」
それでは、WTAファイナルズの準決勝と決勝のハイライト映像をご覧ください!