男子テニスのNitto ATPファイナルズは12日、グループ・ビヨン・ボルグの予選ラウンドロビン第2戦が行われ、第5シードのD・ティームが第2シードのN・ジョコビッチを6-7,6-3,7-6の大接戦で破り、大会初の決勝トーナメント進出を決めました。
全仏オープン準決勝以来の対戦となったこの試合、ティームは攻撃的姿勢を貫いてジョコビッチの鉄壁の守備に挑み、際どく紙一重の差で攻め切りました。5度の優勝を誇るジョコビッチを、2時間47分の死闘の末に退けました。
これでジョコビッチに2連勝としたティームは「特別な試合の1つだ。子供の頃から、このために練習してきた。ノヴァークは世界で最高の選手だから、何か特別なことをしなければいけなかった。信じられない試合だったし、これからも忘れることはないだろう。素晴らしい環境の中でレジェンドに勝利できて、本当に最高の気分。そして同時に準決勝進出を決めることもできた。」と喜びを語りました。
一方敗れたジョコビッチは「彼は勝者に値する。とても勇気あるテニスをしていたし、ボールを思いきり叩いていた。全力でぶつかってきた。驚くべきものだった。彼は試合を通して最後のポイントまで同じプレーを続けていた。彼が高いレベルでプレーできることは知っていたが、今日はまさに驚異的だった。ただただ脱帽で、彼の勝利を祝福したい。」とティームを称賛しました。
そしてもう1試合は、第3シードのR・フェデラーが第8シードのM・ベレッティーニを7-6,6-3のストレートで破り、1勝1敗としました。
初戦でティームにストレート負けを喫したフェデラーでしたが、この日は8本のサービスエースを決めるなどサーブが好調。ベレッテイーニに1度もブレークを許すことなく、1時間18分で快勝しました。
これで、次戦フェデラーvsジョコビッチのレジェンド対決の勝者が決勝トーナメントに進出することとなりました。
それでは、この2試合のハイライト映像をご覧ください!