【動画】ナダル、ファイナル1-5から大逆転勝ち!

 
男子テニスのNitto ATPファイナルズは13日、グループ・アンドレ・アガシの予選ラウンドロビン第2戦が行われ、第1シードのR・ナダルが第4シードのD・メドヴェデフを6-7,6-3,7-6の死闘の末破り、1勝1敗としました。

この試合、ナダルはファイナルセットに入るとメドヴェデフに2度のブレークを許してゲームカウント1-5と崖っぷちに追い込まれ、第7ゲームではマッチポイントを握られます。しかし、諦めないナダルはこのピンチを凌ぐと息を吹き返し、立て続けにブレークバックに成功。タイブレークに持ち込むと最後はメドヴェデフがバックハンドをミスし、2時間46分で大逆転勝利を収めました。

ナダルは試合後「とても幸運だった。今日は1,000回負ける中で、唯一勝利をあげられたような試合だった。メドヴェデフには申し訳なかった。とてもタフな負けになってしまった。彼はファイナルセットで私よりずっといいプレーをしていた。」とメドヴェデフを気遣いつつ、自身について「追いつかれ始めることが、どれほど大変なものかを知っている。2ブレークアップしている時、次のサービスを落とした時は特に。全米オープン決勝の時は逆の立場だった。だからファイナルセットのゲームカウント3-5になった時にチャンスがあると思った。2日前よりはいいプレーができたと思うので、私にとってはポジティブなことだ。」と、前を向いていました。

一方敗れたメドヴェデフは「コート上での私の行動や態度を見れば分かってもらえると思うが、今日は精神的な問題ではなかった。私はベストを尽くし、最後まで勝とうとしていた。5-1のリードから追いつかれた時も。試合が終わって負けたと認識してから、とにかく同じようなことには2度となりたくないと思った。でもそれがテニス。ナダルはベストを尽くしたと思うし5-1で私にポイントをくれれば終わっていたが、皆ご存じのように、ナダルはそういう人じゃない。とにかく今後キャリアの中で今日みたいな試合はしたくない。選べるわけではないが、自分でできることはするつもりだ。」と、こちらも前を向いていました。

そしてもう1試合は、第6シードのS・チチパスが第7シードのA・ズベレフを6-3,6-2のストレートで下し、大会初の決勝トーナメント進出を決めています。

この結果、グループ・アンドレ・アガシは大混戦。チチパスは決勝トーナメント進出を決めましたが、もう1人はグループ最終戦の結果次第で、3人共にチャンスがある大激戦となりました。最終戦はナダルvsチチパス、メドヴェデフvsズベレフの2試合です。

それでは、今日2試合のハイライト映像をご覧ください!