国別対抗戦デビスカップ・ファイナルズ準々決勝!

 
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ・ファイナルズ(スペイン/マドリッド/インドアハード)は21、22日で決勝トーナメントの準々決勝が行われ、ベスト4が出揃いました。

まずは、カナダがオーストラリアを2勝1敗で破り、ベスト4進出1番乗りを果たしました。第1試合で世界ランク150位のV・ポスピシルが同48位のJ・ミルマンをストレートで下してカナダが先行するも、第2試合でA・デ ミノーがD・シャポバロフとの20歳対決を逆転で制して1勝1敗に。迎えたダブルスで、ポスピシル/シャポバロフ組がJ・ピアース/ J・トンプソン組をストレートで破って勝利を決めました。

次に、若手2人で奮闘するロシアが、ジョコビッチ率いるセルビアに2勝1敗で勝利しました。シングルス1勝1敗で迎えたダブルスでは、A・ルブレフ/ K・ハチャノフ組が、N・ジョコビッチ/ V・トロイキ組にマッチポイントを握られる崖っぷちに追い込まれながらも、劇的な逆転勝ちでロシアの勝利を決めました。

足を引っ張ってしまった感のあるトロイキは試合後、「これまでの人生で最悪の気分。こんな瞬間はテニス人生で経験したことがない。チームを落胆させてしまったし、チームメイトに謝りたい。」と述べましたが、チームメイトのJ・ティプサレビッチ(このデ杯を最後に引退)は「何人かが私に謝ってきたが、私はそんな謝罪を受け入れることはない。なぜなら、これまでの20年間、私を落胆させた人間は誰1人いない。」とコメントしました。

勝ち上がったカナダとロシアが準決勝で対戦します。

次に、ナダルがフル回転で活躍しているスペインが、アルゼンチンを2勝1敗で破りました。シングルス第1試合でP・カレノ=ブスタが逆転負けを喫するも、ナダルがアルゼンチンのエース・シュワルツマンに圧勝してダブルスに持ち込むと、M・グラノジェルスとのダブルスも接戦で制し、午前1時を回る熱戦に終止符を打ちました。

試合後ナダルは「最高のニュース。勝利のためにコートへ戻らなければいけなかったけど、素晴らしいチーム精神があったと思うし、ベンチから応援してくれた。もちろん観客も最高だった。もう遅いから、休まなければならないが、私はずっと最高のプレーをしている。」と喜びと充実感を語りました。

スペインは準決勝で、ドイツを2勝0敗で下して勝ち上がったイギリスと対戦します。

それでは、準々決勝のハイライト映像をご覧ください!