今回は、メドヴェデフとチチパスの2019年スーパープレー集です。
「世界ランク5位 ダニール・メドヴェデフ 23歳の2019年」
1月の全豪オープンで4回戦進出を果たすと、2月のソフィア・オープンで優勝し、ツアー4勝目を挙げた。クレーシーズンに入り、バルセロナ・オープンで初の決勝に進むもティエムに敗れ準優勝。モンテカルロ・マスターズではジョコビッチを破りベスト4入り。ウィンブルドンは3回戦で敗退したが、7月15日付のランキングで10位となり、自身初の世界ランクトップ10入りを果たした。
シティ・オープンとロジャーズ・カップでは2週連続で決勝に進出し、それぞれキリオスとラナダルに敗れたが、続くウエスタン・アンド・サザン・オープン準決勝でジョコビッチを下して3週連続の決勝進出を決めると、決勝ではゴフィンに勝利して見事マスターズ初優勝を果たした。大会終了後の世界ランキングで自身最高位の5位を記録。
そして、絶好調の勢いで臨んだ全米オープンでは、準々決勝でワウリンカを破り、グランドスラムで初めて準決勝に駒を進めた。また、これにより自己最高位を更新する世界4位に浮上することを決めた。さらに準決勝ではディミトロフを下して、ロシア勢ではサフィン以来となる同大会の決勝進出。4大会連続の決勝進出となった。そして決勝のナダル戦は、最初の2セットを落としたものの、そこから挽回し、2セットオールに戻す粘りをみせた。しかし、迎えたファイナルセットではナダルの高い集中力と勝負強さに屈し、全米の決勝戦での最長を更新する4時間50分の死闘の末、力尽きた。
その後、サンクトペテルブルク・オープンで今季3勝目を挙げると、上海マスターズでもフォニーニやチチパスを下して、驚異の6大会連続決勝進出を果たすと、決勝でズベレフを破りツアー7勝目を挙げた。しかし、続くパリ・マスターズでは初戦で敗退し、連続決勝進出記録は途絶えた。初出場のATPファイナルズは全敗でラウンドロビン敗退だったが、年間最多勝の活躍で飛躍の年となった。
2019年は通算成績59勝21敗、獲得タイトル数は5であった。
「世界ランク6位 ステファノス・チチパス 21歳の2019年」
1月の全豪オープンに第14シードで出場。4回戦で全豪2連覇中のフェデラーに勝利し、4大大会での対BIG4初白星を挙げた。その後バウティスタアグにも勝利し、自身初の4大大会準決勝進出を果たした。準決勝ではナダルにストレートで敗れたものの、大会終了後の世界ランキングで自己最高の12位を記録。フェデラー戦の勝利についてチチパスは「決して忘れない魔法の瞬間」と振り返った。
その後、オープン13では準決勝でゴファンを下して決勝進出、決勝ではククシュキンを破り優勝した。ドバイ・テニス選手権では決勝でフェデラーに敗れて準優勝だったが、大会終了後の世界ランキングで10位となり、自身初の世界ランクトップ10入りを果たした。
ポルトガル・オープンでは決勝でクエバスを下し、クレーコート大会で初優勝。ムチュア・マドリード・オープン準決勝ではナダルに勝利して決勝進出したが、決勝ではジョコビッチにストレートで敗れた。続くBNLイタリア国際でもベスト4入りしたが、準決勝でナダルに雪辱を果たされた。全仏オープンは4回戦でワウリンカに、ファイナルセット6-8の5時間を超える死闘の末敗れた。ウィンブルドンは初戦敗退。シティ・オープンでは準決勝でキリオスに敗れたが、大会終了後の世界ランキングでは自己最高位の5位を記録した。
10月のチャイナ・オープンでは決勝でティームに敗れ準優勝。翌週の上海マスターズではジョコビッチに勝利し、自身初のATPファイナルズの出場権を獲得した。迎えた最終戦では2勝1敗でラウンドロビンを突破すると、準決勝でフェデラー、決勝ではティームを大接戦の末下して初優勝を果たした。昨年NEXT GEN ファイナルズを制して以来、わずか1年でATPファイナルズを優勝する偉業を成し遂げた。
2019年は通算成績54勝25敗、獲得タイトル数は3であった。
それでは、この2選手の2019年スーパープレー集をご覧ください!