男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(オーストラリア/シドニー/ハード)は11日、準決勝2カードが行われ、セルビアとスペインが共に3勝0敗で勝利して決勝進出を果たしました。
まずセルビアvsロシア。
シングルス第1試合は、世界ランク34位のD・ラヨビッチが、同17位のK・ハチャノフを7-5,7-6で破り、セルビアが先制。そして続くエース対決では、世界ランク2位のN・ジョコビッチが同5位のD・メドヴェデフを6-1,5-7,6-4で破り、2連勝でチームの勝利を決めました。
熱い戦いを制したジョコビッチは「間違いなくここ数年で1番興奮した試合の1つだった。第1セットは私が明確なビジョンを持ってプレーできていたが、だんだんと彼に対応され始めた。彼はコートの後ろの方にポジションを変えてきた。そこからは本当にタフだった。お互いにプレッシャーがある中で試合をすると、互いが互いに影響を与え合う。しかし、私はそれを克服できた。彼もそうだと思う。お互いに最後まで高いレベルのテニスが出来たと思っている。」と語りました。
次にスペインvsオーストラリア。
シングルス第1試合は、世界ランク10位のR・バウティスタアグが、同29位のN・キリオスに6-1,6-4でストレート勝ちを収め、スペインが好スタートを切ります。続くシングルス第2試合では、前日に今季初黒星を喫した世界ランク1位のR・ナダルが、同18位のA・デミノーと対戦。第1セットを落として昨日の敗戦がよぎるも、第2セットを持ち前の勝負強さを見せて取り返します。すると完全にナダルペースとなり、第3セットはデミナーを圧倒。スペインが2連勝で勝利を決めました。
ナダルが絶好調とは言えない状況ながら、バウティスタアグが今大会1セットも落とさない好調ぶりで、チームに良い流れを作っています。
これで決勝のカードは、王者ナダル率いるスペインと、世界2位のジョコビッチ率いるセルビアの頂上決戦となりました。「ATPカップ」初代優勝国を決める最後の一戦です。
それでは、準決勝のハイライト映像をご覧下さい!