全豪オープン(オーストラリア/メルボルン/ハード/グランドスラム)において、1回戦を突破した日本人5選手が2回戦に臨みました。
まず、2連覇を狙う第3シードの大坂なおみが世界ランク42位のゼン・サイサイを6-2,6-4のストレートで破り、3年連続4度目の3回戦進出を果たしました。第1セットを快調に先取した大坂でしたが、第2セットでは、サイサイのスローなペースにリズムを崩され、ミスを重ねてしまい、ラケットを蹴飛ばす場面もありました。しかし、上位シードの力を発揮して、大事に至ることなく1時間20分で勝利しました。
試合後の会見では「第2セットは間違いなく、とてもイライラした。予想していた以上に彼女がやってきたことはやっかいだった。イライラした時は不思議なことにラケットが手から飛んでいってしまう。コントロールできない。ごめんなさい、ヨネックス。」と謝罪し、また「フラストレーションへの対応が少し子供っぽかったと思う。今回のようなミスを誘ってくる相手は本当に大変だけど、ラケットを投げたり、蹴ったりすることが1度もない試合をしたい。」と反省していました。
次に、世界ランク71位の西岡良仁が第30シードのD・エヴァンスを6-4,6-3,6-4のストレートで破り、グランドスラム初の3回戦進出を果たしました。この試合、西岡は得意のストローク戦だけではなく、積極的にネットプレーも取り入れてポイントを重ね、試合を通して1度もブレークを許すことなく、格上のシード選手に対してストレート勝ちを収めました。
試合後の会見では「グランドスラム3回戦進出が今年の目標の1つだった。大きい大会でポイントを重ねることで、オリンピックが見えてくる。今日の試合が大きかった。勝った瞬間は本当に嬉しかった。」と喜びを語り、また「あえて少しゆっくり打って、風でボールをブレさせて、ミスヒットを待ったりした。」と作戦も語っていました。次戦はジョコビッチとの対戦です。
そして、後の3選手は残念ながら2回戦敗退となりました。
世界ランク91位の杉田祐一は第17シードのA・ルブレフに2-6,3-6,6-7で、世界ランク146位の伊藤竜馬は第2シードのN・ジョコビッチに1-6,4-6,2-6で、世界ランク103位の日比野菜緒は第22シードのM・サッカリに6-7,4-6で、それぞれストレートで敗れ、3選手共に、自身初のグランドスラム3回戦進出とはなりませんでした。
それでは、大坂と西岡の2回戦ハイライト映像をご覧ください!