全豪オープン(オーストラリア/メルボルン/ハード/グランドスラム)は24日、女子シングルス3回戦が行われ、2連覇を目指した第3シードの大坂なおみは、15歳で世界ランク67位のC・ガウフに3-6,4-6のストレートで敗れ、3年連続のベスト16進出とはなりませんでした。
この試合、昨年のウィンブルドンでベスト16へ進出し、レディース・リンツでツアー初優勝を飾った天才少女・ガウフに対し、序盤からミスを重ねた大坂は、第8・第9ゲームを連取されて第1セットを落とすと、第2セットでも、らしからぬミスを連発。1度は挽回するも、2度目に喫したブレークを挽回できず、1時間7分で敗退。昨年の全米オープン3回戦では大坂がストレートで勝利していましたが、ガウフに雪辱を許す結果となってしまいました。
試合後大坂は「今日は窮屈な気持ちでのプレーだった。気持ちよくプレーできず、ディフェンディングチャンピオンという立場だったことも少し影響したと思う。」と、プレッシャーがあったことを明かしました。続けて「ガウフは勝者にふさわしいが、私はもっと頑張らないといけない。私達チームは勝つためにここに来たし、ハードに練習してきたのにも関わらず、私はやるべきことができなかった。早くに大会を去るのは相当辛いこと。そして父と母もここに来てくれていたので、なおさら心苦しい。」と語りました。
そして同日に行われた男子シングルス3回戦では、世界ランク71位の西岡良仁が、第2シードのN・ジョコビッチに3-6,2-6,2-6のストレートで敗れ、グランドスラム初のベスト16進出とはなりませんでした。今大会快調にプレーし、調子が上がっていた西岡でしたが、レジェンド・ジョコビッチを相手に各セット先にブレークされる苦しい展開を強いられ、全く自分のプレーをさせてもらえませんでした。結局1度もブレークできずに僅か1時間25分で完敗を喫しました。
昨年11月の国別対抗戦デビス杯で初対戦し1-6,2-6で完敗していた西岡は「デビス杯の時よりも壁が高く感じました。リターンゲームでこんなにもポイントを取れなかったのは初めてです。打開策を見つけられなかったです。」とお手上げ状態でした。
一方のジョコビッチは西岡について「ツアーでも最も素早い選手の1人で、彼はどんどんボールを返してくる。もし彼とラリー戦になって普通のテニスをし始めてしまったら、それは彼の好きなリズム。バランスを崩して、とても速いプレーをし、短いボールや緩急をつけたプレーを彼はあまり好まない。」と語り、また「それは言うほど簡単ではないが、戦術的に出来る限り正しいことをやり、考えていた戦略をしっかりやり遂げるようにした。」と勝因を語りました。
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