全豪オープン(オーストラリア/メルボルン/ハード/グランドスラム)は2日、男子シングルス決勝戦が行われ、第2シードのN・ジョコビッチが第5シードのD・ティームを6-4, 4-6, 2-6, 6-3, 6-4のフルセットで破り、2年連続最多8度目の優勝を果たしました。
この試合、ジョコビッチは第1セットを奪うも、第2セットの第9ゲームで警告を受けて審判に抗議するなど、若干メンタルを乱してこのセットを失うと、第3セットでも本来のプレーができず、セットカウント1-2と追い込まれます。しかし、全豪を7度制しているジョコビッチがそう簡単に勝利を与えることはありません。第4セットで本来のプレーを取り戻してセットオールに追いつくと、第5セットでもビッグ3の貫録を見せて、3時間59分でティームを退け、8度目の優勝と2連覇を成し遂げました。
3日に発表される世界ランキングで1位へ返り咲くことが確定したジョコビッチは試合後「全豪オープンでトロフィーを掲げられる機会に恵まれてうれしい。8回目の優勝はとても名誉。グランドスラムは最も重要視していて、シーズンが始まる前、グランドスラムで最高のテニスをするために、精神的にも肉体的にもベストの状態にできるように努めてきた。こんなシーズンのスタートを切れて最高にハッピー。」と語りました。
一方のティームは「素晴らしい戦いだったが、わずかな差で結果が分かれてしまった。とても残念ではあるが、2週間、高いレベルとテンションを維持し、ほとんどの時間でハイレベルなプレーができた。ラファ、サーシャとの試合は、信じられないようなテニスで接戦を勝ち抜くことができた。今は、どんなグランドスラムでも高いレベルで戦うことができるということが分かった。これからの大きな大会へ向けて、とても自信につながった。」と手応えを語りました。
またティームは、トップに君臨し続ける「ビッグ3」について次のように語りました。
「彼ら3選手はテニスを以前とは全く違う新しいレベルに引き上げた。その影響で私もはるかに高いレベルに押し上げられたと感じている。別の時代に大きなタイトルを獲得するのは簡単だと思う。それは100パーセントそう言える。それでも私は今、最高のレベルで彼らと競うことができて嬉しく思っている。彼らがまだ現役でいる間に、グランドスラムを勝ち取ることを望んでいる。」
「スポーツ史上、3人の最高の選手が同じ時代に揃っているのはとても面白い。だが、それが他の選手が優勝すること難しくしている理由の1つ。他の選手たちは大きなタイトルを取るために少なくとも彼らのうち2人を倒さなければいけない。ほとんど全ての選手がそれをできていない。本当に難しいことだ。」
それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!
今大会のジョコビッチとティームのベストショット集もどうぞ!