テニスのエキシビション「マッチ・イン・アフリカ」(南アフリカ/ケープタウン)が7日に行われ、世界ランク3位のR・フェデラーと同2位のR・ナダルが対戦。6-4, 3-6, 6-3のフルセットでフェデラーが勝利しました。
試合後のオンコートインタビューで、「あなたたちは友人か?それともライバルか?」と聞かれたフェデラーは、「両方!」と答えて観客を沸かせていました。続けて「彼は素晴らしい価値を持つ素晴らしい人間で素晴らしい家族がいる。私達はお互いにとても尊敬している。」と語りました。
また、「今日ナダルは、私が2009年に全仏オープンで優勝した時に、『嬉しくて涙を流した』と教えてくれた。」と明かし、感動を呼んでいました。
このエキシビションマッチでフェデラーとナダルは、テニス史上最多記録となる51,954人の観客の前で試合を行い、アフリカに住む子供達の教育への寄付金として約300万ドル(約3億3000万円)を集めました。
シングルスに先立って行われたダブルスでは、フェデラー/ ビル・ゲイツ組とナダル/ トレバー・ノア組が対戦。コメディアンのノアは、自分がサーブをする前に、ナダルのサーブ前のルーティーンをモノマネ。これを見たフェデラーは笑いながら指をさし、同じくナダルのサーブ前のルーティーンをモノマネしてみせ、観客を大笑いさせるなど、終始盛り上がりを見せていました。試合はフェデラー/ ビル・ゲイツ組が6-3で勝利しました。
イベント後、ATPの公式サイトにフェデラーとナダルのコメントが掲載されました。
フェデラー:「今夜ここでプレーできてとても光栄だ。もちろん私達はベストのテニスをするように努めた。それこそが私達が世界で有名であることだから。またナダルとコートを共にできたことは素晴らしいことだが、この美しい南アフリカに初めて来ることができたということはもっと大きな意味がある。このエキシビジョンはテニス以上のもので、またやりたいと思う。いつかナダルも戻ってくることを願っている。ここにいることを誇りに思うし、来てくれた観客たちにも本当に感謝している。」
ナダル:「私達はいつも通りベストを尽くした。雰囲気はどう言い表せばよいか分からない程に素晴らしいものだった。選手としてここでプレーするのは初めてだったが、この素晴らしい観衆の前とスタジアムでプレーできたことは一生ものの経験になった。そして今回はとにかくフェデラーと彼の家族やチームに称賛を送りたい。このイベントへの取り組みは素晴らしいもので、その一部になれたことを大変光栄に思っている。」
それでは、シングルスとダブルスのハイライト映像をご覧ください!