男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム/インドアハード/ATP500)は16日、シングルス決勝戦が行われ、第3シードのG・モンフィスが世界ランク21位のF・オジェ アリアシムを6-2, 6-4のストレートで破って2連覇を果たすと同時に、先週の南フランス・オープン(モンペリエ)に続き2週連続優勝を成し遂げました。
この試合、攻撃的なオジェ・アリアシムと守備的なモンフィスによる、熱のこもったラリー戦が展開されました。19歳で初のツアー優勝を目指すオジェ・アリアシムは、序盤から果敢に攻撃を仕掛けます。しかし、モンフィスの広いコートカバーリングとショットの安定感を前に、なかなかペースを掴むことができません。逆にモンフィスがオジェ・アリアシムからミスを引き出して流れを掴み2度のブレークに成功。第1セットを先取します。続く第2セットも同じような展開でオジェ・アリアシムの攻撃を跳ね返したモンフィスが、1時間26分でストレート勝利を収めました。
モンフィスのアンフォーストエラーが14本だったのに対し、オジェ・アリアシムは32本と2倍以上、そしてその中でもフォアハンドのアンフォーストエラーが21本。オジェ・アリアシムの攻撃力を、モンフィスの守備力が上回った試合だったと言えるでしょう。この優勝でモンフィスは自身10個目のタイトルを獲得しました。
2週連続優勝と2連覇を同時に達成したモンフィスは試合後「これまでのキャリアの中で経験したことがない感覚。とても良い感じがしている。」と喜びを語りました。一方、敗れたオジェ・アリアシムは4度目のツアー決勝進出でしたが、初優勝はまたもお預けとなりました。
それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!
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