男子テニスのデルレイビーチ・オープン(アメリカ/ハード/ATP250)は23日、シングルス決勝戦が行われ、世界ランク63位の西岡良仁は第4シードのR・オペルカに5-7, 7-6 , 2-6のフルセットで敗れ、2008年の錦織圭以来12年ぶりの日本人によるデルレイビーチ優勝とはなりませんでした。
準決勝で第6シードのU・アンベールを1-6, 6-4, 6-0の逆転で下して、デルレイビーチ2度目の決勝に勝ち進んだ西岡でしたが、2mを超える長身から叩き込んでくるオペルカのサービスに苦戦を強いられます。
第1セットは先にブレークされるもブレークバックして粘りを見せますが、第12ゲームで再びブレークされてこのセットを落とします。第2セットはピンチがありながらもなんとか耐えてタイブレークに持ち込み、勝負強さを発揮してこのセットを取り返し、勝負のファイナルセットに入ります。
しかし、ファイナルセットでは第1ゲームでダブルフォルトがらみでブレークされ勢いを失うと、第7ゲームでオペルカにウィナーを連続で決められてサービスゲームを落とし万事休す。惜しくもタイトルに届かず、2018年の深セン・オープンに続くツアー2勝目とはなりませんでした。
西岡は試合後のセレモニーで、まず「ライリーおめでとう。今日のあなたは私よりもずっと強い選手だった。」と、優勝したオペルカを称え、次に「今回は私にとって2度目の決勝で、この大会で史上2人目の日本人優勝者になりたかったのですが、残念です。」と悔しさを滲ませました。
続けて「応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。デルレイビーチでは素晴らしい一週間を過ごすことができました。」と感謝の気持ちを語り、最後に「次回こそはトロフィーを手にしたいです。今日、私の名前を覚えてくれた人もいるかもしれません。次回は私のことを『ヨシ』と呼んでください。」と次への意欲を笑顔で語りました。
また、この準優勝で西岡は、世界ランクを前回から15上げて自己最高の48位へ浮上し、初のトップ50入りを果たしています。
それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!