【動画】ジョコビッチ、マッチポイント3本凌ぎ逆転勝利!

 
男子テニスのドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ハード/ATP500)は28日、シングルス準決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチが第3シードのG・モンフィスを2-6, 7-6, 6-1の逆転で下し、決勝進出を果たしました。

ジョコビッチは今年無敗、年始のATPカップから16連勝中。そしてモンフィスはモンペリエとロッテルダムを立て続けに制した上に、今大会も準決勝に進出し、現在12連勝中…という絶好調の2人の対戦は素晴らしい試合にとなりました。

まず第1セットはモンフィスが先にブレークしてペースを掴むと、更にブレークを追加して、絶好調のジョコビッチからセットを奪います。第2セットも先にブレークしたモンフィスが優位に展開。ジョコビッチが粘りを見せてブレークバックし、なんとかタイブレークに持ち込むも、モンフィスが押し気味に進め、6-3とトリプルマッチポイントを掴んだ上に自らのサーブ。過去16連敗中のジョコビッチに対し、初勝利目前となります。

しかし、1つ目のマッチポイントではバックのダウンザラインをミス、2つ目のマッチポイントではフォアハンドでミス、3つ目のマッチポイントではフォアでパスをミス、と立て続けにアンフォーストエラーを重ねてしまい、チャンスを逸すると、その後はマッチポイントを掴むことなく、8-10でこのセットを落としてしまいます。

これで流れは完全にジョコビッチへ。第3セットは一方的な展開になり2時間35分で決着。2013年以来7年ぶり5度目の優勝に王手をかけました。

ジョコビッチは試合後、マッチポイントの場面について「崖の端っこにいるようなものだった。でも戻る道はないから跳び越えなければならない。生き残る道を探し、やるべきことをやろうとした。最善を祈り『きっと大丈夫』と信じていた。それがあの瞬間考えていたこと。あと1ポイント、あと1ショット。状況を受け入れて、最大限のことをするだけだった。」と語りました。

一方17回目の対戦で、マッチポイントを握りながら惜しくも初勝利を逃したモンフィスは「友よ、君を倒せなかったけれど、いつだって君との対戦は大きな喜びだ。君は色んな意味で偉大なチャンピオンであり、今夜もそれを見せた。」とジョコビッチを称えました。

これで決勝のカードは、第1シードのN・ジョコビッチと、準決勝で世界ランク37位のD・エヴァンスをストレートで破って2年連続の決勝進出を決めた第2シードのS・チチパスとの対戦となりました。

それでは、準決勝2試合のハイライト映像をご覧ください!