【動画】モンテカルロ・マスターズ2016年&2019年決勝!

 
例年通りであれば、4月上旬にはモンテカルロ・マスターズ(ATP1000)が行われるはずだったということで、今回からはモンテカルロの過去の名勝負を紹介します。

今回は2016年と2019年の決勝です。

まずは2016年決勝です。この当時はフェデラーとナダルが怪我に苦しみ結果が残せていない時期で、ビッグ3で唯一好調だった第1シードのジョコビッチがまさかの1回戦敗退を喫し、波乱の大会となるかと思われました。しかし、徐々に調子を上げてきていた第5シードだったナダルが久々に快進撃を見せて決勝進出。決勝では第13シードのモンフィスを7-5,5-7,6-0で破って、4年ぶり9度目のモンテカルロ制覇を果たしました。

ナダルはこの年初優勝、マスターズ大会では2年半ぶりの優勝となり、「赤土の王者」復活を印象付けました。自身も試合後、「とてつもなくエモーショナルな1週間だった。すごく重要なイベントとなった。この優勝は私がより良い方向に進んでいると確信させてくれる。」と語り、完全復活の手応えを得ている様子でした。

その後、この年の全仏オープンは残念ながら怪我のため3回戦を前に棄権しましたが、休養明けの翌年2017年からは「クレーコートシーズンの王者」として完全復活を遂げています。

そして次に2019年決勝です。この年の決勝戦はマスターズ初優勝をかける2人の戦いとなりました。1人目は、準決勝で王者ナダルを6-4,6-2で破った第13シードのフォニーニ。モンテカルロ・マスターズにおけるナダルの連続セット獲得を25で止め、ナダルからキャリア通算4勝目(クレーでは3勝目)を挙げました。もう1人は、ノーシードながら準決勝で成長株のメドヴェデフを7-5,6-1で破ったラヨビッチ。共にマスターズ初優勝を目指しますが、ラヨビッチにとってはツアー初優勝をかけた戦いでもありました。

そしてこの初対決は、6-3,6-4のストレートでフォニーニが制し、初のマスターズタイトルを獲得しました。フォニーニは第2セット途中で足を痛めるアクシデントがありましたが、準決勝のナダル戦同様に最後まで素晴らしい集中力を見せての見事な優勝でした。一方のラヨビッチは、高いパフォーマンスを見せながらも、大事な場面でアンフォーストエラーをしてしまい、勝負所で流れを掴むことができませんでした。

それでは、この2試合のハイライト映像をご覧ください!