現在ATPツアーが休止しているため、過去の映像をお送りしていますが、今回は2006年ローマ決勝、ナダルvsフェデラーの一戦です。
この試合は、第2シードR・ナダルが、第1シードR・フェデラーを5時間5分の大接戦・死闘の末、6-7,7-6,6-4,2-6,7-6のフルセットで下し、大会2連覇を達成した試合でした。
2005年全仏オープンで初出場初優勝を成し遂げ、2006年全仏で連覇を狙っていたナダルは、直近の13大会の決勝でいずれも勝利しており、この日も2度のマッチポイントを凌いでフェデラーを退けて、クレーコートでの連勝を53に伸ばしました。
これで1977年にギレルモ・ビラス氏がうち立てた記録に並んだナダルは試合後「もう一度この記録を最初からやれと言われても難しい。実際もうできないと思う。それに、記録は付随するもので、最も重要なのは、この大会で優勝することだった。」と語りました。
また「53連勝は自分でも驚き。振り返ってみると、数多くのクレー大会で優勝してきたけど、いつも大会前になると『今回こそは負ける』と不安になっている。勝ち続けているのはラッキーなこと。」と語り、謙虚な姿勢を見せていましたが、結局この連勝街道は2007年ハンブルグマスターズでフェデラーに敗れるまで続きました。その記録は「81連勝」で、ジョン・マッケンローが室内カーペットコートでマークした単一コートでの連勝記録「75連勝」を更新するものでもありました。
一方マッチポントを2つ逃して惜しくも敗れたフェデラーは「2つ目のマッチポイントで攻め急いでしまった。すでに1つ目で失敗していたから、次はウィナーで決めようとした。クリーンエースを狙った訳ではないが上手くいかなかった。」と勝負の分かれ目となったゲームを振り返りました。続けて「どちらかというと最初のマッチポイントの方ががっかりした。いい体勢に入っていたし、ただ丁寧にスピンをかけてナダルのバックハンドを狙った。それが外れてしまったから、とてもガッカリして、そこから立ち直れなかった。あのポイントが勝負の分かれ目だったと思う。」と心情も語りました。
それでは5時間越えの死闘のハイライト映像をご覧ください!
新星のダビド・フェレールが第1シードのアンドレ・アガシに挑戦した、2003年ローマの1回戦の映像もどうぞ!