【動画】2009年マドリッド準決勝の死闘!

 
現在ATPツアーが休止しているため、過去の映像をお送りしています。今回は「これぞ死闘!」という試合、2009年マドリッド準決勝、R・ナダル vs N・ジョコビッチの一戦です。

現在いまだクレーキングとして君臨するナダルですが、当時は更に強力でした。2008年の全仏オープンでは、オールストレート勝ちで、全21セット中13セットが6-1か6-0。相手もビッグネームで、準決勝がジョコビッチで決勝がフェデラーでした。決勝は。恐らくフェデラー史上最も惨敗を喫した決勝戦ではなかったかと思われます。(スコアは6-1,6-3,6-0)。そして2009年のクレーコートシーズンも3週連続優勝(15連勝)していました。

当時のジョコビッチは「万年3位」と言われていたので(ビッグ3という言葉はまだなかった)、ナダル圧倒的有利といわれる中、ジョコビッチが素晴らしいパフォーマンスを見せます。誰もが苦しむナダルのバックへのトップスピンに対し、ジョコビッチは苦も無く打ち返し、むしろ攻撃。終始精度の高いラリー戦が続き、3セットなのに4時間越えという白熱した戦いとなりました。

第3セットのタイブレークでは両者にマッチポイントが来るハラハラドキドキな展開となりましたが、最後は王者ナダルがジョコビッチを振り切り、3-6,7-6,7-6で試合終了となりました。

惜しくも敗れたジョコビッチでしたが、体調さえよければ、2強と互角に戦える能力があることを証明しました。そして2010年年末にグルテンアレルギー持ちであることがわかり、食生活改善に取り組み始めるとすぐに効果を発揮。体調不良の悪夢から脱したジョコビッチは、2011年以降、大きく飛躍することになりました。

勝利したナダルは4週連続優勝に向けて決勝に臨みますが、疲れからか精彩を欠き、フェデラーに敗れました。その後全仏オープンでも4回戦でソダーリングに、世界中が驚くまさかの敗北を喫し、連覇の記録が途絶えました。結局フェデラーが優勝して生涯グランスラムを達成。ナダルは敗戦を悔しく思っているものの、この時のフェデラーの優勝に対しては「幸せな気持ちだった」と、後に語りました。

ちなみに、次の年のマドリッド決勝ではナダルがきっちりとフェデラーにリベンジを果たしています。

それでは、2009マドリッド準決勝のハイライト映像をご覧下さい!

 

2009、2010の決勝もどうぞ!

2009マドリッド決勝、ナダルvsフェデラー

 

2010マドリッド決勝、ナダルvsフェデラー