現在ATPツアーが休止しているため、過去の映像をお送りしています。今回はD・ティームが大きく飛躍した年、2014年のムチュア・マドリッド・オープン2回戦です。
ティームは2012年に18歳でプロに転向。約2年間は主にITF男子サーキットとATPチャレンジャーツアーに出場し、プロとしての能力を磨きます(2013年末世界ランキングは139位)。そして2014年全豪オープンでは予選を勝ち上がりグランドスラムに初出場し、頭角を現します。そして迎えたマドリッド・オープン。1回戦を快勝し迎えた2回戦の相手は、当時世界ランク3位、モンテカルロ・マスターズで優勝したばかりのS・ワウリンカでした。
第1セットはワウリンカが貫録を見せましたが、第2セットからティームが逆襲。強烈なフォアのトップスピンとバックのダウンザラインでワウリンカを苦しめ、1-6,6-2,6-4で逆転勝利を収めました。
次戦は残念ながら怪我のため棄権をしたティームでしたが、初めて、トップ10プレーヤー、それもクレーコートを得意とする当時世界3位のワウリンカを破ったことで、テニス界に名が知れ渡ることになりました。
ティームは8月の地元オーストリア・オープンで準優勝、全米オープンではシード選手を2人破って大会初出場で4回戦に進出するなど、その後も活躍し、年末世界ランクを39位まで上昇させる飛躍の年となりました。
それでは、ティームvsワウリンカのハイライト映像をご覧ください!
まだマドリッド・オープンがインドアで行われていた2005年の決勝、ナダルvsI・リュビチッチの一戦もどうぞ!(リュビチッチはキャリア自己最高世界ランク3位。2013~2015年までカナダのM・ラオニッチのコーチを務め、2016年よりR・フェデラーのコーチとして、現在も活躍しています。)